根分岐部病変ってなに?
根分岐部病変:1本の歯でも複数の根をもつ歯が存在します。その根と根の分かれる場所を分岐部と呼び、そこに特異にできる歯周病をこう称します。
その分岐部病変は進行度合いによって3つのクラスに分類され、病変が浅い初期のものをCLASS1、中等度をCLASS2、表から裏まで骨が完全に溶けて貫通しているものをCLASS3とし、再生治療の難易度もそれに準じます。
その中でも神経が無くCLASS3になってしまっている歯の将来性は残念ながら非常に乏しいのが現実です。
そうなる前に歯周病をきちんと治し管理が出来る歯科医院で対処される事は重要ですね!(進行した歯周病を治せる歯科医院は少ない!歯周病専門医なら治せる?専門医だからといって治せるとは限りません!!なぜなら歯周病の多くの原因は噛み合わせであり、彼等には専門外です!!!)
下の画像をご覧下さい。いわゆる6歳臼歯で通常レントゲンで見ると根が2本見えますが、その間の骨が溶けてやや黒くなっているのがわかりますか? それだけでなく、歯科医院に通っていたにもかかわらず、歯肉の中の歯の周りに歯石が多量に残っています。。。
このような現象は
- 噛み合わせが原因
- エナメル質の形が原因
- 汚れの蓄積が原因
など考えられ、これら複合的な要因を主たる原因にします。
状態はCLASS2、まだ再生治療によって失われた骨を回復する事が出来るレベルです。
歯周病の初期治療で改善が見られません。噛み合わせがそもそも根本的な原因ですから、それに対して夜間就寝時に小型のマウスピースを使用し、また日中噛み締めをなるべくしないよう指示をしました。
では再生治療の手術です。
先ずは歯茎を優しく開きます。術前に確認していた通り値の間の骨が溶けている部分が直ぐに解ります。
以下の写真は器具でどれだけ骨が無くなっているかを測っています(血液が多く写る写真は白黒です)。おおよそトンネルの入り口から6mmほど溶けているのが解ります。
これなら拡大鏡下で直視が可能です。完全な掃除をした後に再生治療用の材料を填入し、
歯茎を元あった位置にもどし、傷跡が残らない様に縫い合わあせて終了です!
1年後の状態、傷跡もまったくありません!!
再生治療直後のレントゲン:
3年後のレントゲン:治療直後に比べて根の間にあった薄暗い陰が白くなっているのがわかりますか?
患者さんの協力もあり非常に安定した状態にあります。
歯周病の多くは腫れたり痛んだりが初期から中等度(CLASS1からCLASS2にかけて)ではあまり自覚症状として現れません!
自覚症状が出た時には相当進行して締まっている事がほとんどで、その前に処置をしなければ治せるものも治せなくなります。
もしかして?と思ったら吉日即ご相談、ご来院下さい!
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