グラグラな歯、進行した歯周病、抜かずに治せる?最終章

治療前後比較

以前からこの不定期ブログでお見せしてまいりました重度歯周病の患者さんの治療が終了し、2年ほどの経過を追えてますのでご報告いたします。ここまでの経緯は以下リンク先をご一読ください。
https://kenzo-dc.com/967

苦節7年治療前と治療終了後の比較です!!!

噛み合わせ、顎の位置の不正を原因とするであろう重度歯周病を、歯周組織再生治療、矯正治療、インプラント治療、そして補綴治療によって健全正常な状態へと導くことができました!!!

健造デンタルクリニック チームアプローチによる究極の歯科治療

歯科矯正医、歯科衛生士、歯科技工士、そして私と当院チーム力もさることながら、やはり一番の功労者は全てに耐えていただいた患者さんな訳です。
治療前顎位の大きなズレ初診時顔貌と習慣的にずらして噛む悪い顎位と噛めない正常な顎位。

主訴は歯周病でしたが、よく問診すればどこで噛んで良いかわからない気がしていたとのこと。

それに気づいてあげられなかった過去の歯科医師を責めはしませんが、簡単な診査でわかることですからもう少しどうにかならなかったのかと思いますね〜。。。

苦節7年、治療後の患者スマイル。本当に喜んでいただけました。

治療終了後半年ほどのスマイルと口腔内正面写真。単純にこの正面の写真を見ても治療前と比較したならば、よくもここまで改善できたな〜と。歯と歯の間に健康な歯間乳頭が再建されました!

細かく術前術後レントゲン見てみましょう。

治療前後の上顎レントゲン比較

 

まずは上の歯です。向かって左側(実際には患者の右側)、感染して上顎洞に突き抜けていたインプラント2本を撤去、その後サイナスリフトと3本の新たなインプラントをお入れしました。

最奥にあった親知らずは矯正治療で手前に引っ張ってこようと試みましたが、残念ながら移動途中で噛み合わせの負荷がかかりすぎ、抜歯になってしましました。。。

向かって左端上下の写真、インプラント横の犬歯との間の骨の再生度合いに注目!

前歯は再生治療によって歯周ポケットは改善しましたが、前述の歯間乳糖を再建するため、矯正治療で骨ごと引っ張り出しました

向かって右側(患者の左側)は治療費と時間の関係でやや妥協を余儀なくされましたが、ポケットなくブリッジを装着してます。

治療前後の下顎レントゲン比較

続いて下顎を見ていきましょう。上が治療前、下が治療後です。

向かって左側(実際には患者の右側)奥歯から中央前歯、そして右側へと、歯の周りの骨が溶けていた術前からほぼ正常に骨が再生されているのがお分かりになりますか?

下前歯を無傷、削らずにここまで改善できたのは驚くべき結果です!!!
ややもすれば(歯周病治療をされないインプラント専門医を受診したならば)多くの歯を抜歯と宣告されていたでしょう。。。

向かって右側(患者の左側)は1本のみインプラントを追加でお入れし、最奥歯はその奥にあった親知らずを移植しました!!!

 

治療前後の上顎

治療前後の下顎

 

上下の歯並びも見てみましょう。この患者さんは若干の顎変形症も有しており、治療費の制約もあったのですが、まずまずな歯列弓が得られたと感じます。

治療前の患者の習慣的に噛んでいる悪い顎位と本来の正しい噛めない顎位、治療後の再現性のある正しい顎位による前歯の噛み合わせ

一番大事な前歯の噛み合わせを示します!

 向かって左側が初診時、ご自身で都合の良い場所を無意識に見つけだし噛んでいた顎の位置、この位置で長い期間噛んでいたため病状が悪化し、また禍根歯科医師にもそれすら気づいてもらえず、不適切なインプラントまで入れられていました。

 中央は初診時、本来咬むべき顎の位置に私が顎を誘導した状態。奥歯、インプラントが病的に当たって噛めません。。。

 向かって右は治療終了時の適切な顎の位置での前歯の噛み合わせ。顎変形症がありjyっかんの妥協を強いられましたが、患者はこの位置で間違いなく繰り返し何度も自然に噛み合わせることが可能となり、いろいろ楽になったと大変喜んでいただけました!

 このことがどれだけ長期に安定した噛み合わせにとって最重要なことか。

 まだ治療終了2年余りですから、これから長く共にメインテナンスをしていかなければなりませんね。

 

 歯が揺れる、既に何本か歯がなくなっている、なんか噛み合わせがおかしい、どこで噛んで良いかわからないといった症状をお持ちの方はぜひ一度我々のクリニックにお越しください。

お問い合わせからでもお電話でもどうぞお気軽に。

院長 鈴木健造

 

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