歯周病の検査や診断ってどうやってするのでしょう?
歯周病の検査はプローブというメモリが付いている器具を使用して、歯と歯肉の間にあるポケットの深さを測定します。このポケットが深いと歯を支えている骨が溶けているということになります。
プローブを用いてポケットを測定するにあたり歯のレントゲン写真が必要です。
直接見ることができない部分をレントゲン写真で確認できます。
左のレントゲン写真の赤い線部分は現在歯を支えている骨の位置です。青い線部分は、本来このラインまで骨があったと予測される位置です。
歯周病により、大幅に骨が無くなってしまったことがわかります。
このように、レントゲンを撮影してみないとわからないことがあります。
当院では、小さいフィルムのレントゲン写真を10枚から14枚お撮りしています。
このレントゲン写真を参考に、プローブを使用して歯周ポケットを測定していきます。
レントゲンがない状態でプローブを歯周ポケットへ挿入することは、痛みを感じたり、歯周病を見逃したりする場合もあります。
みなさんが心配されるのは被爆量ですよね。
「こんなにたくさん撮って大丈夫?」と、思われるかもしれません。
歯科でのレントゲン放射量は下記のようになっています。
デンタル写真の撮影は照射野が狭く、また,体幹部の方向に利用線錐が向く撮影でなければ,体幹部の被曝は少ないと言われています。
年間で自然界から浴びる放射線被曝量
平均約1.5~2.4ミリシーベルト
歯科のレントゲンを1枚撮った場合
歯科用CT:0.1ミリシーベルト
パノラマ:0.02ミリシーベルト
デンタル:0.01ミリシーベルト
年間に自然界から浴びる放射線量と比べて、歯科のレントゲンの放射線量は100分の1ほどと極めて微量です。それゆえ、歯科のレントゲンの被曝量は体に問題を起こすレベルではないと言えるのです。
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